アンドレ・コステラネッツは、アメリカで最も著名な音楽家の一人です。半世紀に渡ってイージーリスニングをリードし続けました。
ロシア帝国の貴族の家に生まれ、8歳でピアニストデビュー。その後、指揮法を学び、著名な劇場の楽団指揮者としても活動し、幅を広げました。
1922年にアメリカへ移住。音楽家としてすぐさま頭角を現し、ラジオ・デビューを果たします。1930年代にはCBS交響楽団の指揮者に就任し、編曲者としても名を馳せました。その後、アンドレ・コステラネッツ楽団を組織、シンフォニー・ポップスのスタイルでセミクラシックや映画音楽、ムード音楽といった分野の作品を数多く録音しました。有名アーチストとのコラボレーションにも積極的で、来日してNHK交響楽団を指揮したこともあります。
どんな時代であっても、彼は決して人気を失いませんでした。馴染みやすいスタンス、流れるような、優雅で奥行きのある、時には突飛でユニークなサウンドが、大衆の心をとらえて離さなかったのでしょう。
ハッスル (The Hustle)
私は絶対”ハッスル”を挙げます。
彼はムード音楽のパイオニア的存在で、生きていたら100歳を超え、
あのマントヴァーニよりももっと年上です。
そんな、悪く言えば一昔(またはそれ以上?)前のミュージシャンが
あんなサウンドを作っていたなんて、奇跡といっても過言ではないくらいです。
有名曲のため、カバー演奏はたくさんありますが、
この曲に関しては、皆、オリジナルのヴァン・マッコイのコピーに聴こえてしま
うことは否定できません。
コピーなら当然オリジナルを超えることは無いのが当然。。。
しかし、最長老のディスコサウンドがはるか先の時代の音楽を作っていた。やっ
ぱり奇跡です。
ディスコは軽い、と相場が決まっている中、正に正反対の、重厚なディスコサウ
ンド、なのに不自然さは皆無です。
大作曲家、ベートーヴェンが今生きていたら、こんな曲を作曲していたのではな
いか?
ベートーヴェンの誕生が200年遅かったら、こんな演奏がたくさん聴けたのに
、などと夢が膨らみます。
ただし、その場合は”第九”は聴けませんが。
(カラベリアンさん記)
Murder on the Orient Express / Never Can Say Goodbye
コステラネッツ最後のアルバムをカップリング。表題の「オリエント急行殺人事件のテーマ」のほか、「タワーリング・インフェルノ愛のテーマ」、「フロントページ」、「ゴッドファーザーU」など、映画音楽を中心としたユニークな選曲によるカバー曲集。少々楽器の数がラッシュに感じられますが、その分ゴージャスで華々しく、さすがはコステラネッツというところです。
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